なにかの芸術を「それはファッションだ」というと、
ほめことばではなくて、
「飾り物あつかいしている」ような感じの揶揄。

でも、そのファッション自体が、何かの表現という人もいるようです。
社会問題をモチーフにして、
ファッションを通じて訴えかけるという働きかけがあるのですね。

社会問題は対岸の火事なら、かわいそうとか、
感想をもつだけで終わってしまいますが、
身に着けるものからはじめて、
少しずつ、まわりの人たちにそれを無言で表現することができる、
と思えば、ファッションは十分な表現活動です。

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『Over the Rainbow』を主宰する佐野里佳子さん(28)もそんな起業家の一人だ。自身と同年代の女の子に向けてファッションを通じた社会問題の啓発を行っている。

『Over The Rainbow』は、世界から集めたビンテージの洋服にその持ち主が抱える問題や、身の回りの社会問題に取り組む女の子のストーリータグを付けて販売している。

かわいい洋服を通じて、同世代の女の子が抱える社会問題を知り、「自分にとって身近なこと」だと捉えてもらうことがひとつのねらいだ。

(FUTURUS 2015年2月2日)
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