個性的なファッションのドン小西さんは、
ファッションの評価としてヒトをみるときも、
やっぱり個性的な人をよいと思うようです。

シックなファッション、というのと、
つまらないファッションというのは紙一重なところもある気はしますが、
賞をとる俳優さんたちはやはり、
あまり突飛なスタイルで受賞に臨むわけではないので、
オシャレという評価は得られにくいようですね。

かつては、若い男性の受賞風景というと、
三つ揃いくらいのかっちりした感じだったと思いますが、
今はある程度くだけたファッションなだけに、
無難で面白みのないファッションとしてみられることも多いようです。

私としても、やはり、俳優さんも、
今流のある種自然体のファッションをしている方が好きなな。

それに、今、俳優さんに求めているイメージは、
遠い存在と言うよりは、身近にいそうな感じというものも重要な気もしますし。

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一方、男性部門で受賞したのが、今年の何とか賞レースを総なめしそうな、この人。今年人気の俳優というと、竹内涼真だの、坂口健太郎だの、ファッション界の流行と同じノージェンダーの無味無臭系が多いよね。その中ではキャラが立ってるほうなのに、こうやって表彰式に立つと、やっぱり無味無臭だわな。

 無難なファッションを選ぶのも、この手の人気俳優たちの特徴。彼も、今年流行しそうなワインカラーのタートルネックセーターにダブルのジャケット、プレスがビシッと入っているのに裾が長すぎてヨレヨレの残念なパンツという一般人ファッション。しかし、名優っていうのも変わったよ。三船敏郎だの、勝新太郎だの、男臭くて、毛むくじゃらな、昭和の名優、カムバーック!

(AERA dot. 2017年10月20日)
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